ソーシャルワーカーの面接技術をあげるために

ソーシャルワーク

こんにちは、ソーシャルワーカーのねこまるです。

ソーシャルワーカーとして働いているうえで面接技術は必要不可欠なものです。

普段の業務の中でなんとなく行っている面接ですが、面接技術の質が上がれば、援助の質も上がることはわかりますよね。

今回はその「面接」に焦点を当てて解説していきます。

生活史や人間理解の重要性や面接がいかに重要であるかをお伝えできればと思います。

面接の重要性

みなさんは「面接」というとどういったものだと考えているでしょうか。

援助を受けるとは

もちろん、お互い話し合い情報の伝達を行ったり、話を聴いたりなど様々な場面が想像できるかと思います。

もしくは、ソーシャルワーカーの方は、制度適用をするための情報収集の場だと考えていないでしょうか。

それは少し違うと思います。

面接は、その行為自体が援助になります。相手を励ましたり、決意を固めたり、意欲がわいてきたり、と人を支え助ける力があるものです。

そもそも考えてみれば、援助を受けるということは

援助を受けるとは

自らの状態が援助が必要な状態であることの認識がある

その状況を言語化可能

援助を求める行動がとれる

生きていきたいという希望や意識がある

この4つがないとできないこういですよね。

つまり、援助を受ける行為は極めて主体的な行為ということがわかります。

面接技術や傾聴面接

面接技術に対してよく誤って認識されているものが以下です。

・組織や制度の問題が重要

・臨床心理士の面接は特別

・経験を積めばある程度誰にでもできるようになる

全然違うわけです。こんなはずはありません。
じゃあなんで上記の内容は誤っているのか。

そもそも「組織や制度」が大切だというけれど、面接技術はそれを個人に適用させるうえで、根幹に位置するわけです。

そんなに制度が整っていても、面接が適切に行われなければ制度そのものがその人に届きませんよね。

面接が適切に行われないことで、その人個人の問題の抽出ができません。問題がわからないのであれば、解決するための制度に接合することができません。

なので、面接技術は大切なわけです。

ソーシャルワーカーの面接課題

普段皆さんはどんな面接をされていますか。

当たり前のように社会資源の説明や管理上リスクを発見するための情報収集になっていませんか。

傾聴面接

最近、患者・家族の生活や人生についてじっくり話を聴いたことはありますか。

少し長くなりますが例を挙げて、面接の重要性をお伝えします。

・要介護1の父親(70代)と娘(40代)の2人暮らし
・生活保護受給中
・娘は高校中退、キャバクラ勤務、キティちゃんのTシャツにサンダル
・父親の食事は作っておらず、父親はデイサービスにも行けていない
・保護費がどこに使われているか不明
・関係機関はネグレクトで娘が保護費を使い込んでいると

これだけの情報であると娘に問題があると思われがちだが、ソーシャルワーカーと娘との面談のなかで以下のようなことが分かった。

・娘は父親から虐待を受けていた
・家庭から逃げるため高校中退
・兄弟も父親と距離を置いていた
・老いた父を見かねて娘が戻ってきた
・医療費制度について何も知らず、入院費はサラ金から借金
・保護費はサラ金の返済に
・まともな家庭生活がなく、家事や介護も一般的なイメージはない
⇒ネグレクトに見える

このソーシャルワーカーがいなかったら、このまま娘は関係機関などによって悪者に仕立て上げられ追い込まれていた。

なぜこのような面接ができたか。下記は面接を援助的にするために必要なことの一部であるが、それができていたからではないだろうか。

①深刻な問題が背景にあるのではないかという生活問題の全体像について仮設的認識を持てる

②家族を単なる介護の協力者としてみなさず、「生の営みの困難」を抱える一人のクライエントとしてとらえている

➂生活史の聞き取り(傾聴面接)を単なる情報収集として考えず、援助行為として意識して活用している。

他にも理由はありますが、ほんの一部を紹介しました。
勝手な先入観や偏見で相手を見てしまうとこういったクライエントと向き合うのは難しいと思います。

相手がどのような人なのか。わからないからこそ面談で生活史を聴き、どういう人なのか少しでも理解をする。相手のことがわかれば次にどんなことを考えそうか、そういうことをしそうかなどの行動予測も立てやすくなりますね。

まとめ

ほんの一部ですが、面接の技術を上げるための解説をしました。
まだまだ技術や質の向上について知っておく必要があるものは多いです。

読んでいてわかった方もいるとは思いますが、なにも知らない状態で毎日の業務の中で今回の記事のようなことを身に着けるのは無理ですよね。できたとしても、常に「ソーシャルワーク」について考えられている方だと思います。

正直毎日の業務量を考えると、ほかのことを考えながら仕事をするのは難しいです。

いろんなところから情報をあつめ学んでいく必要があると思います。このブログなどを使ってインプットとアウトプットを繰り返しながらソーシャルワーカーとして技術を磨いていきましょう。