
米国か、
それ以外か
猫丸です。
今回は、投資を始めた方やこれから投資を始める方にとっては、必ずとも言っていいほどぶち当たる問題について言及していこうと思います。
それこそが、全世界株か?米国株か?問題です。
そこで僕、猫丸がこの問題についてどう思っているか書いていこうと思います。
もちろん、投資は自己責任ですので、あくまで1人の意見として読んでもらって最後はご自身で決めていただければいいかなと思います。
なお、ここでは、全世界株も米国株も投資信託のことだと考えてください。
早速、猫丸の結論から
早速ですが、まずは僕の結論からです。
正直、『どちらでも良いが自分が安心して投資ができると思う方』です。
それでは、困るという方には、
全世界株式:
アメリカ1国のみでは心配で分散させたいと思う方、利益よりも安全性を重視する方
米国株式:
世界の中心が今後もアメリカだと信じれる方、リターン重視の方、少しでも手数料を抑えたい方
という具合でしょうか。
ちなみに、猫丸は投資を始めた時、始め全世界株を積立NISAで買っていましたが、半年経って米国株式(S&P500)に切り替えました。
では、それぞれについて見ていきましょう。
全世界株式について
全世界株式についてですが、今回は説明の都合上、
emaxs slim 全世界株式(オールカントリー)
について説明します。
こちらは、ファンド運営会社の、三菱UFJ国際投信の公式ホームページです。
ざっくりと見るべき点を絞って列挙します。
- MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動した投資成果を目指す
- 積立NISA対象
- 購入時手数料無料(ノーロード)
- 基準価格:16955円 純資産総額:5,612.75億円(2022年6月7日現在)
- 組入国比率は、先進国:88.0% (アメリカ;59.6% 日本;6.2% イギリス;3.7% フランス;3.7% カナダ;2.9% その他;12.9%)、新興国:12.0% (中国、台湾、韓国など)
- 状況によっては組入比率を変えて最適な運用を自動で行う。
- 為替ヘッジを行わないため、為替相場の変動による影響を受けます。
- 信託報酬:年率0.1144% 信託財産留保額:なし
という感じですね。
簡単にいうと、
世界の株価指数に連動する。
6割がアメリカの株である(アメリカにかなり影響を受けやすい)が、世界に広く分散する。
手数料(信託報酬)が激安。
の3ポイントです。
気になるチャートは下の通りです。

右肩上がりになってますね。
ちなみに、オールカントリーと除く日本の2種類ありますが、どちらもほぼ同じようなグラフなので、そこは好みで選べばいいと思います。
信託報酬も同じなので。
個人的には、日本の成長性は疑問なので、除く日本派ですが(笑)
アメリカだけじゃなくて、世界広くに分散したい。新興国の取りこぼしもしたくない。
という方に安心して投資できると思います。
また、個人的にオールカントリーの最大のメリットだと思っているのは、
状況によっては、組入国の比率をファンド会社が自動で調整して、最適な運用をしてくれるところだと思っています。
例えばですが、アメリカの成長が少し落ちてしまい、新興国の成長しているという状況になった場合、
アメリカの比率を59.6%→55.0% 新興国に比率を12.0%→16.6%
のように自動で変更して、常にバランスの良い運用をしてくれるところです。
この手間賃も信託報酬に含まれているので、素晴らしいです。
米国株式について
さて、次は米国株について見ていきましょう。
今回は、米国株を代表する指数であるS&P500について見ていくことにします。
(全米株式とS&P500の比較はまた別の記事で書くことにします。)
簡単にですが、S&P500とは、アメリカの優良企業約500社の株価の平均値を取ったものだと思ってください。(厳密には違いますが、そういう認識でOKです。)
500社の中には、Google Apple Facebook Amazon Microsoft といったスーパー優良企業が含まれています。(頭文字を取ってGAFAM(ガーファム)と呼びます。)
それでは、オールカントリーと同様に、emaxs slim 米国株式(S&P500)の公式ホームページを見て見ます。
特徴です。
- S&P500指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指す
- 積立NISA対象
- 購入時手数料無料(ノーロード)
- 基準価格:19,092円 純資産総額:12,718.33億円(2022年6月7日現在)
- 組入銘柄は100%アメリカ株式 Microsoft:6.0% Apple:5.9% Amazon:3.7% など約500社に広く分散。
- 為替ヘッジを行わないため、為替相場の変動による影響を受けます。
- 信託報酬:年率0.0968% 信託財産留保額:なし
純資産額がオールカントリーと比べると10倍近く多いです。
このことから、2つのファンドで比較して、emaxis slim 米国株式(S&P500)に投資している人が多いことが分かります。
純資産額が多いほど、投資している人(金額)が多くそのファンドに多くのお金が集まっているということになります。
また、手数料(信託報酬)もオールカントリーよりも安いです。
気になるチャートはこちらです。

オールカントリーと比較して表示しています。
これを見るとお分かりですが、米国株も全世界株もどちらも同じような形で右肩上がりになっています。
全世界株が如何にアメリカの影響を受けているのか分かります。
そして注目するべきところは、青のグラフ(S&P500)の方が上昇率が高いところです。
これは、アメリカが成長しているのに、全世界株で含まれている新興国などが足を引っ張っているため、オールカントリーの上昇率が負けています。
上昇率(リターン)を見るとアメリカがいいことが分りますね。
アメリカだけ投資することのデメリット
ここまでいいこと尽くしのアメリカへの投資ですが、もちろんいいことばかりだけではありません。
デメリットもあります。
①1国へのみの投資なので分散という観点からでは劣る。
②他国の成長の恩恵を受けられない。
③今後のアメリカの成長が続くとは限らない。
アメリカという1国のみであるため、もしアメリカが破綻になるようなことが起これば、米国株は紙切れ同様の価値になってしまいます。
もし、このことが少しでも心配で、アメリカへの投資が怖いと思うなら全世界への投資が良いでしょう。(ただし、全世界株の6割がアメリカであることはお忘れなく)
個人的には、アメリカが破綻するようなことがあれば、世界中の株式も暴落するだろうと思っています。
まとめ
それでは以上がまとめとなります。
- どちらも株価の指数に連動している。
- 純資産総額のみ見ると、S&P500に投資している人(金額)が多い。
- 上昇率はS&P500の方が優れる。
- 分散性は、全世界株の方が優れる。
- オールカントリーはアメリカの影響をかなり受ける。
- 手数料は似たり寄ったり(若干S&P500の方が安い)。
以上の点から、僕は投資するならどちらでも良いが、
リターンにこだわるなら米国株
精神的な安定をとるならば、全世界株
という考えです。
もちろん、どっちも欲しいという方は両方投資するのも良いと思います。
今回の内容が少しでも参考になってもらえると嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
おすすめの書籍です。
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